最強のマーケターがあなたのチームの一員に

Tim Soulo 作成
Ahrefs のチーフマーケティングオフィサー
90% のページが Google からオーガニックトラフィックを獲得していません。あんなに努力したのに、結果獲得できた訪問者はゼロだということです。
しかし、この問題を回避し、自社との関連性が高い人々にコンテンツをほぼ確実に見つけてもらう方法があります。
キーワードリサーチ。
キーワードリサーチとは、ターゲットの顧客が製品、サービス、情報を探すために Google などの検索エンジンに入力している、ウェブサイトにとって価値のある検索クエリを発見するプロセスです。
キーワード戦略は SEO の基本です。誰も検索していないトピックのコンテンツを公開しても、そのコンテンツは(どんなに頑張っても)Google(または他の検索エンジン)からトラフィックを獲得することはありません。
ウェブサイトを運営する多くの人がその間違いを犯しており、 Ahrefs の調査によると、それが一部原因となり、インターネット上のページの 90.63% が Google からトラフィックをまったく獲得していないのです。
90% のページが Google からオーガニック検索トラフィックを獲得していない
Ahrefs のコンテンツエクスプローラーインデックスに存在する 10 億以上のページを対象とした調査に基づく。

キーワードリサーチは、作成したいコンテンツの内容に対して検索需要があることを確かめるのに便利です。こうすることで、作成したページがターゲットキーワードで Google 検索上位にランクインした場合、その内容と関連性の高い訪問者が安定してサイトに流入するようになるでしょう。
キーワードリサーチの方法はそれほど複雑ではありません。約 20 分でその大部分を理解するとができます。
しかし、より優れた SEO の意思決定を行うために知っておくべき、重要な注意事項とよくある誤解がいくつかあります。
では、さっそく始めましょう。
キーワードリサーチは、顧客の立場に立つことから始まります。彼らがサービス・商品に関する問題の解決策を探している時、どのような言葉やフレーズを使って検索しているでしょうか?
これらを Ahrefs のキーワードエクスプローラーのようなキーワードリサーチツールに入力すると、ブレインストーミングしたものに加えて、さらに何千もの関連キーワードアイデアを見つけることができます。
シンプルな方法ですが、うまく行うには次の 2 つのコツがあります。
それこそがこの章の内容です。
キーワードアイデアをブレインストーミングするのに便利な無料ツールがたくさんあります。
すべてのキーワードリサーチツールには調査開始時に「シードキーワード」の入力が必要で、それをもとにキーワードアイデアの膨大なリストを生成します。
すでにビジネスを経営している、あるいは自社商品がある場合、シードキーワードの考案は簡単です。提供サービス・製品を見つけるために人々が Google 検索している内容を想像してみてください。
例えば、コーヒーやコーヒー器具を販売しているサイトの場合、シードキーワードは次のようなものになります。
いくつかのアイデアが浮かんだら(大体のアイデアで OK です)、Ahrefs 無料キーワードジェネレーターツールに入力してください。

入力したシードキーワードごとに、関連キーワード 20 個と関連する質問 20 件が提案されます(つまり、合計 40 個のキーワードアイデアです)。
また、検索上位ランクインの難易度(簡単、普通、難しい)と、毎月のおおよその検索数も教えてくれます。

これは、すべてのシードキーワードに対して必要な回数だけ行ってください。
ChatGPT も便利です。「以下の各トピックに対して 10 個の短いキーワードアイデアを提案して。」といったプロンプトと一緒に、シードキーワードを ChatGPT に貼り付けてください。

ChatGPT の短所は、キーワード難易度や月間検索数などのターゲットキーワードに関する実際の SEO 指標が取得できない点です。ただ、SEO ツールで使うためのアイデアをブレインストーミングするのには便利です。
他の便利な無料キーワードリサーチツールもあります(ただし、いくつかの欠点があります)。
そして、ウェブサイトの検索トラフィックを本格的に増やしたい場合は、Ahrefs に利用登録してキーワードエクスプローラーを試してみてください。シードキーワードを 1 つ入力するだけで、AI がキーワードアイデアを提案してくれます。

しばらくすると、調査対象となる 20 個の追加シードキーワードが手に入ります。

検索ボタンを押して、フレーズ一致レポートに移動し、大量のキーワードアイデアを確認しましょう。

170 万キーワード!無料ツールでこれほど膨大な数のキーワードアイデアを提案してくれるものは他にありません。
キーワードが多すぎるように感じられるかもしれません。実際に大量ですが、心配はいりません。このガイドの後半で、大量のキーワードを絞り込む方法を学びます。
すでにウェブサイトをお持ちの場合は、すでに検索上位にランクインしているキーワードを見つけることができます。これは、新たな類似のターゲットキーワード候補を調査するのに最適の方法で、それらのキーワードの検索順位を上げるためのコンテンツ改善にも活かすことができます。
設定が完了すると、Google Search Console では、あなたのウェブサイトが現在検索上位に入っており、サイトにクリックをもたらしている検索クエリの一部が確認できます。

Search Console の短所は、SEO 指標が分からない点です。毎月数件のクリックが獲得できる面白そうなキーワードを見つけても、その検索順位アップに注力するだけの価値があるかどうか判断がつかないのです。
そのキーワードの月間検索数は 10 回なのか、それとも 10,000 回なのか?検索上位獲得は簡単なのか、それとも努力が無駄なほど困難なのか?Search Console はこういったことを教えてくれません。
ですが、Ahrefs Free なら可能です。これは Google Search Console と非常によく似た無料プランです。Search Console ではウェブサイトが検索上位の上位 1,000 個のキーワードしか表示されませんが、Ahrefs Free ならすべてのキーワードが調査できます。さらに、キーワード難易度スコアと月間検索ボリュームなどのデータも利用可能です。

ウェブサイトの検索上位キーワードが分かったところで、競合他社の検索上位キーワードも調べたくありませんか?
Ahrefs を使えば、まさにそれができます。シードキーワードの 1 つを Google で検索し、最初のページにランクインしているページを確認してください。
あなたのサイトと似た競合サイトが見つかったら(例:コーヒー器具販売サイト)、Ahrefs のサイトエクスプローラーなどの競合調査ツールにサイトの URL を入力して、最もトラフィックを獲得しているページと、それらのページがターゲットにしているキーワードを調べましょう。

数社の競合を対象に同じプロセスを繰り返せば、かなりの数の関連キーワードが手に入るでしょう。ですが、まだキーワードリサーチは始まったばかりです!
これらのキーワードアイデアが純粋に情報を求める意図のもの(例えば、ブログ記事)か商業的意図があるもの(例えば、商品ページ)かは、キーワードリサーチの後の段階で分析します。今のところ、目標はできるだけ多くの関連キーワードアイデアを収集することです。
できるだけ多くの競合に対してこのプロセスを繰り返しましょう。サイトエクスプローラーには、さらに多くの競合を発見するのに便利なレポートがあります。「競合ドメイン」と呼ばれるレポートで、Google で検索上位の共通キーワードをもとに、入力したウェブサイトに類似したウェブサイトを表示します。

一定の評価があるウェブサイトのキーワードリサーチを行っている場合、競合がターゲットにしていキーワードのほとんどを自社サイトでもすでにカバーしていることが分かるかもしれません。このような場合は、Ahrefs のサイトエクスプローラーのコンテンツギャップレポートを使ってみましょう。

1 社以上の競合他社が検索上位なのに、自社はランクインしていないキーワードを見つけます。
使用するには、上部セクションに競合他社のウェブサイトをいくつか入力し、下部のフィールドに自社サイトを貼り付けて「キーワードを表示」をクリックします。
コンテンツギャップ分析の詳細はこの動画でご覧ください。
これまでにご紹介した方法で、ほぼ無制限にキーワードアイデアを生成することができます。ところが、このやり方では限られた種類のキーワードしか探せません。他の誰もまだカバーしていない新トピックは、どうすれば見つかるのでしょうか?
ターゲットオーディエンスが集まる場所(業界フォーラム、グループ、Q&A サイト)をチェックして、ネットユーザーの書き込みを調査すればいいだけです。例えば、/r/coffee subreddit で見つけたスレッドがこちらです。

キーワードエクスプローラーを見てみると、「aeropress coffee to water ratio(エアロプレスを使うときのコーヒーと水の比率)」という検索クエリが見つかりました。
月に 150 回の検索しかありませんが、このトピックが Reddit で 42 のアップボートを獲得したという事実は、ネットユーザーにこの知識が必要されていることを意味しています。さらに、その Reddit スレッドの内容は、将来のコンテンツアイデアの参考にすることができます。
業界フォーラムを閲覧する以外に、既存の顧客もキーワードアイデアの優れた情報源になることがあります。
次回ネットユーザーとコメントを交わすときは、彼らが使う表現やよくしている質問に注目してください。ウェブサイトでカバーすべきキーワードの新アイデアが得られるかもしれません。
シードキーワードについてはすでにご説明しました。キーワードリサーチをさらに進めるうえで遭遇する、他のタイプのキーワードについても理解しておくことが重要です。
キーワードエクスプローラーなどのツールには、シードキーワードを入力すると、関連キーワードを見つけてくれるオプションがあります。フレーズ一致と関連用語の 2 種類のレポートがあります。
これらは、シードキーワードの用語(単語)と一致するキーワードアイデアです。キーワードエクスプローラーのフレーズ一致レポートには、「語順を問わない一致」と「フレーズ一致」の 2 つのモードがあります。
「語順を問わない一致」は、シードキーワードのすべての単語を(順番は関係なく)含むキーワードアイデアです。シードキーワードが「coffee machine(コーヒーマシン)」の場合、次のキーワードアイデアが得られます。
「フレーズ一致」は、シードキーワードの単語を入力したとおりの正確な順番で含むキーワードアイデアのみを表示します。例えば、このような感じです。
関連用語は、シードキーワードに関連しているもののシードキーワードを必ずしも含まないキーワードアイデアです。これにも「こちらもランクイン」と「こちらについても言及」の 2 つのモードがあります。
ここまでで、数千のキーワードアイデアが入手できたかもしれません。これらの各キーワードをターゲットにした一千件ものページを作成するのは非現実的なので、キーワードクラスタリングと呼ばれるプロセスを使用してキーワードリストをシンプルに整理しましょう。
リストに次のキーワードがあるとしましょう。

「ホイップコーヒー」の検索結果と「ホイップコーヒー レシピ」の検索結果を比較してみましょう。

両方のキーワードの検索上位ページはほぼ同じです。これは、Google が検索クエリ「whipped coffee recipe(ホイップコーヒーのレシピ)」をより一般的なクエリ「whipped coffee(ホイップコーヒー)」のサブトピックとして見ていることを意味します。つまり、単一のページで両方のキーワード検索で上位ランクインできるということです。
関連するキーワードをグループ化するこのプロセスはクラスタリングと呼ばれます。Ahrefsでは、関連キーワードをほぼ瞬時にグループ化できる親トピックという指標を作成しました。
キーワードエクスプローラーにキーワードアイデアを入力し、親トピックによるクラスタータブに移動するだけで、キーワードがクラスターにグループ化されて表示されます。

ここでは、「ホイップコーヒー レシピ」というキーワードクラスター内に 28 の異なるキーワードが存在します。ホイップコーヒーレシピに関するクオリティの高いガイドを 1 件公開するだけで、これらすべてのキーワードの検索結果でまずまずの検索順位を獲得できる可能性が高いということです。
親トピック別クラスタリングの大きな利点はその処理スピードで、ほぼ瞬時に完了します。また、検索結果の類似性ではなく、共通の単語やフレーズによってキーワードをグループ化する用語クラスタリングなどの他のクラスタリング方法もあります。詳細はキーワードクラスタリングのガイドをご覧ください。
キーワードには異なるタイプの検索意図があります。一部のキーワードは、製品やサービスを購入する意図を持つ人によって検索されています。これらは商用または取引型キーワードと呼ばれます。
その他のクエリは情報収集型の意図を持つもので、新たな知識の習得を目的とする人々による検索です。
特定のウェブサイトや場所を見つけたいだけの場合もあり、これはナビゲーショナルインテントとして知られています。
キーワードは、「スターバックス コーヒー」 あるいは「ブラックコーヒー」のように、ブランドキーワードの場合もあれば、非ブランドキーワードの場合もあります。
これらの検索意図を理解することで、作成すべきコンテンツのタイプを把握し、キーワードが本当にターゲットにする価値があるかどうかを優先順位付けするのに役立ちます。
情報収集型キーワードにはおそらく情報解説系のブログコンテンツが有効でしょうし、商用キーワードに対しては訪問者が実際に商品やサービスを購入できるランディングページが必要かもしれません。
検索結果を見ることで、キーワードに対する主な検索意図を確認することができます。「Home coffee roasting(自宅でのコーヒー豆焙煎)」の場合、焙煎機の販売ページ(商用意図)と自宅での豆の焙煎に関する Reddit 上の議論(情報収集型)が混在しています。

キーワードエクスプローラーでは、数百のキーワードの検索意図を一度に調査し、特定の意図に一致するキーワードのみに絞り込むこともできます。

キーワード意図関連ガイドで詳しく学ぶことができます。
数百万のキーワード候補が入手できるのは素晴らしいことです。ですが、どれが最適なキーワードなのか、どのようにすれば分かるのでしょうか?1 つ 1 つのキーワードを手作業で確認するのは、ほぼ不可能でしょう。
解決策は簡単です。SEO 指標を使って選択肢を絞り込み、選別したものだけをターゲットキーワードリストに追加しましょう。
これを行うために活用できる 6 つのキーワード指標を探ってみましょう。
キーワード SEO 指標の種類

検索ボリュームは、キーワードが毎月検索される平均回数を示します。例えば、「ドナルド・トランプ」は米国だけで月間検索ボリュームが 310 万回あります。

検索ボリュームについて理解すべき重要な点は次のとおりです。
ほぼすべてのキーワードリサーチツールには、人気度によってキーワードアイデアを絞り込むための検索ボリュームフィルターが用意されています。主に次の 2 つの使い方ができます。
「ロングテールキーワード」は SEO でよく耳にする言葉ですが、これらのキーワードはほとんど注目を集めません。毎月の検索数が 100 回以下のキーワードをターゲットにしようと考える人はいないようです。検索ボリュームがゼロの場合はなおさらです。

このような「検索ボリュームゼロ」のキーワードの検索上位にランクインしても、月に数人の訪問者しか獲得できません。ところが大切なのは、このような取り組みの積み重ねです!このようなキーワードを狙った 100 件の記事を公開することで、年間総トラフィックが数千人にまで達し、購入意欲や関心が高い訪問者を呼び込むことができるかもしれません。
検索ボリュームの低いキーワードを軽視することは、よく初心者が犯してしまう間違いです。検索ボリュームの低いキーワードには、人気の高いキーワードと同じだけの価値があります。検索の内容がより具体的で、高い商業的価値を持つため、人気のキーワードよりもターゲットにする価値がある場合もあります。
検索ボリュームについて覚えておくべきもう一つの重要な点は、利用する SEO ツールによってデータがわずかに異なる場合があることです。これは、各ツールがこの指標を異なる方法で計算し、更新しているためです。
全体的に、検索ボリュームは SEO において非常に重要な指標です。そのため、このトピックについて筆者が書いたこちらの特集記事を読むことを強くおすすめします。
次の 2 つのキーワードの米国検索ボリュームはほぼ同じです。

つまり、それぞれをターゲットにすることで得られる検索トラフィック量もほぼ等しくなるはずですよね?でも、そうではありません。
これらの各キーワードの上位ページが、米国でどれくらいの検索トラフィックを獲得しているかを比較してみましょう。上位ページの URL を Ahrefs のサイトエクスプローラーに貼り付けるだけで簡単に調査できます。


そして、これらのページの 1 つが実際に他のページの約 5 倍の検索トラフィックを獲得していることがわかります。これはどうしてでしょうか?
さて、各ウェブページは 1 つのキーワードだけで Google にランクインしているわけではありません。上記の 2 つのスクリーンショットをよく見てみると、「販売ページ」の検索結果の上位ページが Google 検索で 55 のキーワードで検索上位になって いることがわかります。一方、「検索エンジンにウェブサイトを送信」の検索結果の上位ページは Google 検索で合計 406 の異なるキーワードで検索上位を獲得しています。
以下はその一部です(サイトエクスプローラーのオーガニックキーワードレポートで確認できます)

どのような検索クエリの場合も、同じものを探していても、ユーザーが変われば検索に使われる表現も変化します。Google にはこのことが分かっています。そのため、これらの類似した検索クエリすべてに対して同じページを検索上位に表示します。
当時、Ahrefs がこの「現象」について調査したところ、あるキーワードの検索上位ページはその他約千件の類似キーワードの検索結果でも上位に入っていることがわかりました。
これは、ページが検索上位にランクインした場合に獲得できる検索トラフィックを推定する際に、単一のキーワードの検索ボリュームのみに注目すべきではないことを意味します。確認すべきなのは、そのキーワードで上位ランクインしているページが、(そのページが上位ランクインしている)その他のすべての類似キーワードの検索結果から合計でどの程度の検索トラフィックを獲得しているかです。
Ahrefs では、キーワードを分析する際に考慮すべき重要な要素だと考え、それに対応した専用の指標を開発しました。
これは「トラフィックポテンシャル」と呼ばれ、あなたのターゲットキーワードで上位ランクインしているページがどれだけの検索トラフィックを獲得しているかを示します。

Ahrefs のキーワードエクスプローラーでは、トラフィックポテンシャル指標は検索ボリュームのすぐ隣に表示されています。これにより、あるキーワードで 1 位にランクインしているページと、それが総計でどれくらいの検索トラフィックを獲得しているかを同時に確認することができます。
検索ボリュームとトラフィックポテンシャルの両方の指標は、特定の国に関するデータです。したがって、上位ページの世界全体での検索トラフィックを調べたい場合は、サイトエクスプローラーで「すべての地域」モードを選択する必要があります。
経験豊富な SEO 専門家は通常、各キーワードのランキング難易度を手作業で調べます。つまり、各キーワードの検索結果を見て分析するのです。検索上位ランクインがどの程度難しいか、あるいは簡単かの判断基準にはさまざまなものがあります。
このプロセスは人によって異なり、ここで何が重要で何が重要でないかに関する 1 つの正解はありません。
ある人はドメインレーティングが大切だと思うかもしれませんし、別の人は関連度の高さがより重要な要素だと考えるかもしれません。
分析している検索クエリの種類によっても意見が変わる場合があります。なぜなら、異なる種類のクエリに対して Google は異なる要素を優先するからです。
複雑で入り組んだランキング難易度の概念を簡単な 2 桁の数字に要約しようとする SEO ツール作成者にとって、これは困難な状況です。
ところが、多くの SEO 専門家に実用的なキーワード難易度(KD)スコアの算出に考慮されるべきシグナルについて尋ねてみたところ、少なくともある一点については全員が同意していることがわかりました。それは、「被リンクは検索上位獲得にとって非常に重要」だということです。
そのため、最終的に、Ahrefs のキーワード難易度(KD)スコアは、検索順位トップ 10 のページへのリンクを掲載しているウェブサイトの数を基準にすることにしました。
Ahrefs のキーワード難易度スケール
キーワードでトップ 10 にランクインするために必要な参照ドメイン数

上の画像で分かるように、キーワード難易度はあなたのページがトップ 10 にランクインするために必要な被リンクの推定数に関連した指標です。
お分かりでしょうか?これは 1 位にランクインするために必要な被リンク掲載ウェブサイトの推定数ではありません。トップ 10 にランクインするために必要な掲載サイトの推定数です。1 位になるためには全く別の戦術が必要です。
多くの人は、フィルターを 0 から 10 に設定し、簡単なキーワードアイデアのみに絞って探すという、キーワード難易度指標の間違った使い方をしています。キーワード難易度の高いキーワードを避けることをおすすめしない理由は次のとおりです。
結論は、キーワード難易度は特定のキーワードをターゲットにするのを避けるための目安ではありません。特定のクエリで上位ランクインするためにどんな対策が必要かを理解するため(および、特定のトピックの「リンク獲得価値」を理解するため)の指標なのです。
ターゲットにするキーワードを決める際には常に手作業ででキーワードを調査・評価し、SEO ツールの難易度スコアのみに頼らないでください。Google のランキングアルゴリズムの複雑さを単一のスコアで表すことは不可能です。難易度スコアが万能な指標だと謳う(うたう)ツールには注意しましょう。
クリック単価(CPC)は、特定のキーワードの検索結果の上部に表示される広告が獲得する各クリックに対して、広告主が支払う金額のことです。これは SEO 担当者というよりも広告利用者に関係のある指標ですが、キーワードの価値を知るために便利な指標でもあります。

例えば、「プロジェクト管理ソフトウェア」というキーワードの CPC は 30 ドルと、かなり高額になっています。これは、このキーワードを検索する人々は購入する製品を探していることが多いためです。

しかし、「プロジェクト管理手法」というキーワードの場合は異なります。これは明らかに情報収集型クエリであり、この検索をする人がプロジェクト管理ソフトウェアを購入する確率はそれほど高くありません。そのため、CPC は 6 ドルとはるかに低くなっています。
クリック単価(CPC)について知っておくべき重要な点の一つは、検索ボリュームよりもはるかに変動しやすいということです。ほとんどのキーワードの検索需要は毎月ほぼ変わりませんが、CPC はより多くの企業が特定のキーワードに対して広告を利用することで、常に変動する可能性があります。
これは、さまざまな SEO ツールで表示される CPC 値はある時点の情報にすぎず、特に正確ではないことを意味します。リアルタイムの CPC データを取得したい場合は、AdWords の使用をおすすめします。
検索ボリュームは年間平均であるため、特定の検索クエリの将来の検索需要の参考にはならない場合も多くあります。
テキストからポッドキャスト音声を生成する AI モデルの Notebook LM は、12 ヶ月平均で 7 万 3,000回検索されています。しかし、この平均値は何ヶ月も検索ボリュームがゼロの状態と、40 万回以上の検索があった数ヶ月から算出されています。
この場合、平均値には今後数ヶ月の推定検索ボリュームの伸びが正しく反映されていません。

または「ブラックフライデー」のような季節性のあるキーワードを例に取ってみましょう。平均検索ボリュームは 28 万 2,000 件と表示されますが、この平均値は、ほとんどの月の低い検索ボリューム(ほとんどの月で約 5 万件)と、ある 1 ヶ月の非常に高い検索ボリューム(2024 年 11 月に 250 万回の検索)から算出されたものです。

どのキーワードの検索数も時間とともに変化するため、現在の検索ボリュームは低いものの、人気が上昇しつつあるキーワードで上位ランクインすることには大きなメリットがあります。
キーワードエクスプローラーの「成長」指標を使用して、これらのトレンドキーワードを簡単に見つけることができます。キーワードを検索し、「成長」列で並べ替えて、人気上昇中のトピック(「マッシュルームコーヒーの健康効果」など)や人気下降中のトピック(「家庭でのコーヒー焙煎」など)を確認します。

まだ知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、Google トレンドもトレンド検索が分析できる優れた無料ツールです。Ahrefs では、その使い方についてかなり詳細なガイドを公開しています。
リストのキーワードの優先順位付けと、最初にどれをターゲットにすべきかの決定は、おそらくキーワードリサーチの中で最も分かりにくく、最も「個人的」な判断にゆだねられる部分です。考慮すべき要素があまりにも多いからです。
最後のポイントは特に重要です。検索ボリューム、トラフィックポテンシャル、ランキング難易度、検索意図はすべて重要な要素ですが、このキーワードでの検索上位獲得がビジネスにとってどの程度価値があるかも考慮する必要があります。
Ahrefs では、キーワードのビジネス価値を決定する独自の方法を開発しました。
これを「ビジネスポテンシャル」と呼んでおり、製品の宣伝コンテンツで特定のキーワードをカバーすることがどれだけ簡単かを 0 から 3 までのシンプルなスコアで示しています。
ビジネスポテンシャル
スコア | 意味すること | 例 |
|---|---|---|
| 3 | 私たちの製品は、この問題を解決する唯一無二のソリューションである。 | 「競合の被リンク調査方法」 :Ahrefs のような包括的な SEO ツールを使わずに行うのは困難だからです。 |
| 2 | 私たちの製品はかなり役に立ちますが、問題を解決するのに必須というわけではありません。 | 「SEO のコツ」:私たちの製品にしか関連しないコツもありますが、そうでないものもあるからです。 |
| 1 | 私たちの製品には簡単な言及しかされない。 | 「マーケティングのアイデア」:SEO は数多く存在するマーケティングのアイデアの一つであり、Ahrefs がその実践をサポートします。 |
| 0 | 私たちの製品に言及してもらう方法は全くない。 | 「SNS マーケティング」 :これは Ahrefs が関連していない分野だからです。 |
エアロプレス(AeroPress)の付属品を販売している人にとっては、「aeropress filters(エアロプレスのフィルター)」のようなキーワードのビジネスポテンシャルスコアは非常に高くなるでしょう。逆に、「stanley thermos(スタンレーの水筒)」のようなキーワードのスコアは低くなります。コーヒーに関連したキーワードではありますが、あなたのビジネスに直接関連した内容ではないからです。
一般的なルールとして、ビジネスポテンシャルのスコアが 2 または 3 のトピックを優先することをお勧めします。これらのトピックは潜在顧客をウェブサイトに呼び込む可能性が最も高く、これこそがキーワードリサーチと SEO の最終目標だからです。
Ahrefs ウェブサイトのすべてのブログ投稿を分類した結果、77% が高いビジネスポテンシャルのスコア(2 または 3)を記録しました。
ビジネスポテンシャルスコア別の記事数

(ご覧の通り、ビジネスポテンシャルがゼロのブログ投稿はほとんどありませんでした。)
では、まずどのキーワードからターゲットとして取り組み始めるべきでしょうか?
残念ながら、この質問に対する分かりやすい答えはありません。SEO 担当者がよく言うセリフですが、「状況によります」。
キーワードリサーチは、自社ウェブサイトの状況と、トラフィックポテンシャル、キーワード難易度、ビジネスポテンシャル、検索意図といったキーワード関連指標を照らし合わせ、ターゲットにすべきキーワードを明らかにする作業です。
場合によっては、可能な限り迅速にできるだけ多くのトラフィックを獲得することが求められ、これを達成するには検索ボリュームが多く、かつキーワード難易度の低いキーワードの発見が近道です。そうでない場合で、リード獲得やコンバージョンにフォーカスする場合は、キーワードのビジネスポテンシャルが最重要の指標となります。
キーワードリサーチは「上位ランクインしやすい」キーワードを見つけるためのプロセスではありません。あなたのビジネスにとって最も価値の高いキーワードを見つける作業です。
短期、中期、長期のランキング目標も持つべきです。短期目標のみにフォーカスした場合は、最も収益性の高いキーワードで上位ランクインすることは決してできません。一方で、中期および長期目標のみに取り組んだ場合、トラフィックを獲得するのに何年もかかるでしょう。

ティム・ソウロは Ahrefs の CMO です。デジタルマーケティング業界で 15 年以上の経験を持つティムは、これまでに数多くのデータ主導調査を発表し、実用的なマーケティングフレームワークを開発しており、業界全体で高い評価を得ているものも少なくありません。彼は従来のマーケティングの常識に疑問を投げかけ、シンプルかつ効率的なマーケティング戦略を提案しています。
SEO について学習する前に、まず検索エンジンの仕組みを理解しましょう。
SEO を成功させるウェブサイト作りを学び、SEO における 4 つの主要な側面を理解します。
SEO の出発点は、ターゲットとなるお客様が何を求めて検索しているのかを理解することです。
検索エンジンで上位に表示されるコンテンツの作り方をご紹介します。
そして、検索エンジンが理解できるようにページを最適化することです。
検索エンジンで上位に表示されるコンテンツの作り方をご紹介します。
Google がウェブサイトにアクセスしてサイトの内容を理解するのを妨げる技術的な問題を未然に防ぎましょう。
ローカル検索結果での可視性を向上させ、拠点地域でより多くの顧客を獲得する方法を学びましょう。
現在、生成 AI に触れずに SEO について語るのは、もはや不可能です。
ChatGPT のような AI 検索エンジンが、どのように回答を生成し、どのブランドや商品に言及するかをどうやって決めているのかを理解しましょう。